しかし面白いものです。
山形は大きく分けて庄内地方と内陸にわかれますが、地元の人の話を聞いていると気候や文化そして方言も違うため同じ山形でもこの2つを分けて話が進んでいきます。
なるほど、あの粋な話し方をするタクシードライバーは庄内弁だったんですね。
そして山形の焼き鳥といえば、豚のことを指すそうです。
メニューも内蔵が多いし知らない部位がたくさんあるので女将さんに質問すると全て豚串で黒板メニューに唯一”やき鳥”と小さく居心地悪そうに存在していました。
シェフは大好物の日本酒を普段は糖が上がるし呑みすぎるといった理由から控えていましたが、山形に来たからには呑まずしては帰れんということで存分に楽しんでいました。
私達の隣に座ったお客さんがとても良い人で、県民性や宮沢りえちゃんのヘビースモーカー話、名古屋の食がお気に召さない話、(名古屋出身だというと会う人会う人に名古屋の食は舌に合わないと言われるため、最近耳をふさぎたくなる。。。。名古屋の食文化は観光客が作り上げたものが多いと思うんだけどなー。きしめん、老舗の天むす、八丁味噌など決して塩分は多くないので味も強くない。本物の名古屋めしは美味しいと思うんだけどな。いつかルーツから調べてみたいと思う)
話は戻り日本各地の話に花が咲き、アルケッチャーノの奥田さんに憧れ山形まで来たと話すと、あの”まぼろしのカブ”と言われる山形の在来作物 藤沢カブを守り続けている後藤さんの後継者がおじさんの友人の息子だという。
早速電話で呼び寄せてもらい後継者となる方から色々お話を聞かせて頂いた。
シェフは興奮の渦の中〜
藤沢カブは1度植えた場所にはその後60年植える事ができない。
8月に周辺に火を入れ、山が灰で白くなったあとに藤沢カブの種をまきます。
そして約45日後に紫色の頭をしたカブがでてきます。
後藤さんが近所のおばあちゃんから種を託された時、大変な作業のため相当悩んだそうです。でも先祖代々の種を守るためひと肌ぬいだそうです。
後継者の方は笑顔で
”自分が作り続けないとなくなってしまうから”
と答えました。
頼もしいなー、
日本の未来は明るい。
素敵な人との出会いがありました。